西武池袋線池袋駅の一つ手前にある椎名町には、B級グルメ好きにはちょっと有名な立ち食いの店『南天』がある。

駅北口から10秒ほどのところにあるこの店は立ち食いそば(うどん)の店だが、この店を有名たらしめているのは看板にも書かれている「肉そば・肉うどん」だ。

この日は暑かったので「冷やし肉そば(390円)」を注文する。
冷やしにすると価格が高くなる店が多いが、ここは温・冷同価格だから熱いこの季節には嬉しい限りだ。当然立ち食いらしく注文してからほとんど待たずに提供される。

2007_08_25南天01

超特急で提供されるその一杯は、まさに「肉そば」という風格。一般的なお店ではここまで“肉々しい”ヤツにお目にかかることは出来まい。

2007_08_25南天02

そばつゆで甘辛く煮られた豚肉が山盛りになっており、肉を食べるペース配分を考えなくとも最後まで肉が生き残る。「大好きなお肉は最後までとっておいてるの・・・」なんて“いじらしい”台詞はここでは無縁なのだ。

そばは、パック詰めされた茹で麺をお湯でほぐしたタイプだからコシも香りもあったもんじゃないが、立ち食いにコシだの香りだのを求めるのは野暮ってもんだ。むしろこの“肉の山”にはこういったそばの方がジャンクっぽくっていい!

そしてこの店のすごいところはまだある。
一杯目を旨い旨いと食べ終わって、もう少し食べたいなぁと思ったときは、なんと200円でお替りが出来るのだ。

2007_08_25南天03

当然本人に限られるわけだが、全品200円とはホントありがたい。
せっかくなので、感謝の気持ちにお応えしてお替りを注文する。

2007_08_25南天04

お替りで頼んだのは「冷やし豚しゃぶそば」。夏らしいこの一杯は通常価格390円だからほぼ半額だ。

こちらの豚肉はさすがに山盛りとはならないが、水菜のシャキシャキ感と大根おろしでさっぱりと食べることが出来る。

2杯食べて590円だからメチャクチャ安い。だから椎名町で途中下車したくなってしまうのだ。
向かいの交番のお巡りさんも常連みたいだが、なんとも羨ましいのだ。





2007_08_25南天05

肉そば・肉うどんの店 南天

四ツ谷のメインストリートとも言うべき「しんみち通り」には様々な飲食店が軒を連ねており、特に居酒屋はかなりの充実振りだ。どことなく“お父さんの町”といった雰囲気が漂っているものの、赤提灯に混じってオシャレな店もチラホラ見かける。
夕方陽が落ちてから通りを歩くと、なんだかお酒が飲みたい気分になってくるのは、この町が持つ魔力のせいだろうか?

そんな「しんみち通り」には、路麺好きには知られた名店『政吉そば』がある。

2006_11_09政吉そば01

僕は今回が初めての訪問なのだが、以前からずっと行きたいと思っていたので、カメラを持つ手にも力が入る。

ここは「小海老天そば」が有名らしいことはすでに下調べ済みだったのだが、券売機の前で(温)にするか(冷)にするかで迷ってしまう。寒くも暑くもないこの季節はしばしばこういう事が起こるが、悩んでいるとちょうどこんなものが目に留まった。

2006_11_09政吉そば02

最優秀賞受賞の写真は(冷)だ。よって(冷)に決定。

食券をカウンターに出すと「今から蕎麦茹でますので」とのこと。ラッキーだ。心の中でガッツポーズをする。なぜなら回転が命の路麺店において、蕎麦は基本的に茹でおきであり、茹で立てが食べられるかは運任せだからだ。(中には注文を受けてから茹でる店もあるだろうし、この店もそうなのかもしれないが・・・)

壁一面に所狭しと貼られた、この店を紹介した雑誌や新聞の記事を眺めながら少々待つと、店の奥から出来上がりを知らせる声がかかる。

2006_11_09政吉そば03

小海老天つけそば(480円)

さっきの写真そのまんまである。

2006_11_09政吉そば04

温かいつけ汁の中に小海老天が5尾入っている。海老はプリプリとしており、濃い目のつゆを含んだ衣と相まってなんとも旨い。

2006_11_09政吉そば05

さすがは茹で立て。歯ごたえ喉越し共に通常の蕎麦屋と遜色ない。一気呵成に啜って完食。

やはり最優秀賞受賞は伊達ではない。是非ともまた来たい店だ。
しんみち通りで飲んだ帰りに、この店の蕎麦で締めというのもいいかもしれない。


2006_11_09政吉そば06

政吉そば


浅草橋には『秀月』『久月』『吉徳』といった人形屋が数多く集まっていることで知られているが、僕にはさっぱり興味がない世界だ。

僕にとっての浅草橋は路麺王国。ここには数多くの路麺店があるだけでなく、ハイレベルな店が集中している。
今回はその中の2店に訪問してみた。
まずは『きらく蕎麦おがわ』。

2006_10_18おがわ01

駅からすぐの好立地。
座って食べられる店内には、路麺店には珍しく女性客も多い。

2006_10_18おがわ02

路麺といったら基本は「掻き揚げ蕎麦」。
目の前に置かれた瞬間から出汁の香りが昇ってくる。つゆは甘さ控えめでキリッとした口当たり。蕎麦は茹でおきだったため軟らかくなってしまうのは致し方ないが、蕎麦の風味が弱めだったのが残念。
掻き揚げは丸くふわっと揚がっている。具は玉ねぎ、人参、春菊といった野菜掻き揚げの王道。つゆを含んだ掻き揚げは本当に美味しい。
全体的にやや上品な仕上がりといえよう。お値段は360円。


続いてガード下の人気店『文殊』。

2006_10_18文殊01

「ガード下」という言葉を聞くと、反射的に「安くて旨い」というフレーズが浮かんでくるのは僕だけだろうか?

こちらは男性客でビッシリ。店内には紹介された雑誌の記事などが貼り出してある。なぎら健壱もお気に入りのようだ。

2006_10_18文殊02

食べるのはやはり「掻き揚げ蕎麦」。
先ほどの『おがわ』と比べるとつゆは甘めでコクがある。
蕎麦は路麺らしからぬコシがあり、蕎麦の風味も強い。ざるそばで食べたい。
掻き揚げは、玉ねぎ、人参の他に、小エビが入っているところがうれしい。このエビの香りが香ばしい。
こちらは340円。

さすがに2店連食するとかなり腹に溜まる。
僕としては『文殊』の方が好みだが、どちらもレベルは高い。

浅草橋には他にもマニアには名の通った路麺店があるので、次回来るときが楽しみなのだ。

硯家でうどんを食べたあと、やっぱりまだ胃が満たされないので、駅に戻る途中に路麺店の『六花(りっか)そば』に立ち寄る。

2006_10_07六花そば01

券売機を見ると「冷やし豚天そば(300円)」なるものがある。豚の天ぷらが乗ってるんだろうなということは想像できるが、その豚の天ぷらが想像できない。
食べたことの無いものは食っとけということで、食券を購入しカウンターに出す。すると、「今そばを茹でてるんで少々お待ちください」とのこと。ラッキー!

路麺店は回転が命なので、茹で麺の玉を湯通ししたものか、生麺の茹でおきを提供するのが普通だが、当然食感は損なわれる。しかし後者のように生麺を扱っている店の場合、タイミングがよければ丁度茹で上がったばかりのものを食べることが出来る。今回はタイミングが良かった。

そして出てきたのがこちら。

2006_10_07六花そば02

上に乗っているのが豚天だ。けっこう大きい。

2006_10_07六花そば03

そばはさすが茹で立てといった感じで、路麺店らしからぬ歯ごたえ。そばの香りはあまりないが、そこまで要求してはいけない。

豚天はロース肉を天ぷらにしたもので塩胡椒がかなり効いている。天ぷらなのに洋風な感じ。そばとの相性はイマイチだが、ご飯のおかずにはいい感じ。

連食にもかかわらずぺろりと平らげ、ようやく胃も満たされて池袋をあとにしたのだった。


2006_10_07六花そば04

六花そば
あいにくの雨の中やってきたのは麻布十番。かつては陸の孤島などといわれていたらしいが、そんなことは昔の話だ。

2006_09_13麻布そば1

ここ麻布十番には更科蕎麦の老舗が3店舗ある。
総本家更科堀井、総本家永坂更科布屋太兵衛、麻布永坂更科本店がそれ。

2006_09_13麻布そば2

2006_09_13麻布そば3

僕はいずれのお店にも訪問したことがなく、行ってみたいとは思っていたが、今回はあえて全く別の蕎麦屋に向かう。

駅から歩いて3分ほどで到着したその店は、“路麺”というカテゴリーに属する店だ。
わかりやすく言えば立ち食い蕎麦のようなもので、キャッシュオンデリバリー、もしくは食券と引き換えに提供される格安の蕎麦とでも定義出来るだろうか。必ずしも立ち食いである必要はなく、座って食べられる店も多い。

2006_09_13麻布そば4

ポップな看板が目印の『麻布そば』は数ある路麺店の中でも上位ランクされるのではないだろうか?
決して広くはないが、座って食べられるし店内もきれいだ。蕎麦については食券制だが、天ぷらなどのトッピングはカウンターで現金払いとややシステムが複雑な点に注意したい。

この日は、掛け蕎麦と牛すじ丼のセット(550円)にゴボウ天(100円)を付ける。

2006_09_13麻布そば5

2006_09_13麻布そば6

蕎麦は注文を受けてから茹でているようで多少待つが、その分歯ごたえを楽しめる。つゆは甘めで好みが分かれるところだ。
そしてこのでかいゴボウ天である。ゴボウの繊維に沿って薄く長く剥いたものを丸く成型し揚げている。しかしこれが曲者で、味はいいのだが、繊維に沿って剥いているため場所によって歯が立たないところがあるのだ。そうなると、熱々のつゆを含んだ衣が唇に長時間付着することになりかなり熱い。しまいには衣を剥がし、ゴボウをきしめんのように啜って食べたのだった。
今回は蕎麦だけで十分お腹が一杯になったので、牛すじ丼については付けなくてもよかったなと思った。でも和牛を使っているあたりに店主のこだわりを感じるので、お腹が空いてるときにはお試しあれ。

次に来るのがいつになるかはわからないが、また来たい路麺店だ。


2006_09_13麻布そば7

麻布そば