11月も半ばを過ぎて急に寒くなり、仕事柄外にいることが多い僕にとっては徐々に厳しい季節になってきた・・・。


その日も、北風の強い寒い日だった。

仕事で高田馬場に来ていたので、以前から行ってみたかったラーメン店『べんてん』で昼食を食べることにする。
行列は覚悟の上で店に向かったが、11時20分の時点ですでに16人が寒空の下で並んでいる。僕もその列に加わり、念願の一杯に対面するその時を待つ。

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それにしても寒い。
並んでいる場所は日陰になっていて、おまけに左側には川が流れており、その川の上を風が渡ってくる・・・。厳しい戦いになりそうだ。
しかも、外で待っている時にオーダーを取りに来るわけではないので、客の回転がすこぶる悪い。それでもひたすら待つのみ。食べたいものを食べるのも楽ではないのだ。


結局、店内に入ったのは並び始めてから45分後。すっかり体の心まで冷え切って、席についてからもガタガタ震えている。ここは「ラーメン」を食べて身体を温めたいところだが、『べんてん』といえば「つけめん」。今回は初めての訪問なので、寒さを堪えて「つけめん並盛(750円)」をオーダーする。

そこからさらに10分弱待って「つけめん」が出来上がった時には、体の震えもすっかり収まっていた。

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見た目はオーソドックス。

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中太の麺は自家製。並盛は生麺の状態でも350グラムあり、かなりボリュームがある。ちなみに中盛は650グラム、大盛に至っては驚愕の1キロだ。

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つけ汁は表面に油膜が張っておりかなりこってり。動物系と煮干や鰹節等の出汁が相まって非常に旨い。力強い麺に負けない濃厚なスープで、味も濃い目だ。

このスープにツルツルモチモチの自家製麺を浸して啜ると、長い待ち時間はどっかに吹っ飛んで、目の前の一杯に没入してしまう。一心不乱に麺を啜り、スープ割りで最後まで堪能して、食べるのにかかった時間はわずか5分。並び始めてから約1時間後のことであった。

念願の一杯にすっかり満足して店を出ると、まだまだ外では行列が続いている。旨いもののためなら寒さにも負けないのだ。




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べんてん

仕事で会社の後輩に同行してやって来た本八幡で昼飯を食べる。
頭に『なりたけ』と『ダンチョウテー』が浮かんだところで(本八幡に来るといつもこの二択になる)「“こってりギトギト”と“インパクトのある和風”とどっちがいい?」と後輩に聞くと、「和風で」と言うので『ダンチョウテー』に向かう。

以前は『かっぱ』という名前で営業していて、当時その名前でラーメン本やテレビにも出たことのある有名店なのだが、いつの間にか店名が変わって今日に至る。店名の変更については、個人的に色々と“大人の事情”があったのかなぁなんて思っているが、真相は分からない。

まあそんなことはどうでもいとして、僕はこの店がまだ『かっぱ』だった時以来の訪問だ。

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今でもラーメン本に載っている人気店なので、平日でも並んでるかなぁと思ったら、あっさりと中に入れてなんだか拍子抜けする。

カウンターに後輩と並んで座り、僕は「らーめん濃口(650円)」とランチタイム限定の「ネギ豚めし(100円)」をオーダー。後輩は「スペシャル濃口(1000円)」をオーダー。

一応薄口も選べるが、この店は濃口を食ってこそ。まずは見た目からしてインパクトがあるのだ。

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どうだろう、このスープの黒さ・・・。
黒い、黒すぎる・・・。とても食欲をそそる色ではない。

しかし、味は塩辛いわけではなく、脂も少なくむしろあっさりしているようにさえ思える。この独特の味、『かっぱ』時代の味と変わっていない。
スープは鰹節の風味が強く、若干酸味が感じられるほど濃く強い鰹出汁を引いてる。これがスープに鋭利な切れをもたらしているが、これはかなり好みが分かれるところだろう。

こちらは後輩がオーダーした「スペシャル」。
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「スペシャル」は、チャーシューと海苔が増量し、味付け卵が加わる。
高いだけあって豪華なトッピングだが、やはり基調はシックな黒だ。

そしてここのウリはこのチャーシュー。

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出す前に七輪の炭火で炙られ香ばしさが増している。
この店がまだ『かっぱ』だったころ、某テレビ局のラーメン特番で、チャーシュー部門で1位に輝いたこともあるほどの名物だ。

ランチ限定の「ネギ豚めし」もそこそこ旨い。

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ラーメンの味に関してはもの凄く旨いというわけではないが、同じような味の店が無く、替えがきかないので、ハマると抜け出しにくいかもしれない。
鰹出汁のインパクトを突出させながらも、ギリギリのところでバランスを維持しているのは流石だが、人によっては全く美味しいと思わない味とも言えるような・・・なんとも不思議な味のラーメンなのだ。



ダンチョウテー

東池袋の『大勝軒』が閉店して久しい今日この頃。

そのDNAを受け継いだお店を各地で見かけることも多くなったが、受け継いだのは名前だけといったような店があるのも、残念だが事実だ。肝心の味が本店の味から遠ざかっているものさえある。

まあ、味については人それぞれ好みがあるし、どっちがどうとは言えないが、自分の目指す味が修行した店の味と違うというのであれば、それはもう同じ名前を使うべきではない。ましてその看板が大きく重いものであればなおさらだ。

この『大勝軒』の看板の威光はまさに絶大で、そうであるがゆえに商業的な目的で掲げている店が多いという印象が強い。またそうしているのが『大勝軒』の看板の下で修行したお弟子さんたちだと思うと余計に残念でならない。

そんな中、しっかりと“純”『大勝軒』を貫いているお店が、『八王子大勝軒』だ。

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JR八王子駅から徒歩5分ほどのところにあるこの店は、昼時は多くの客でにぎわい、外に行列が出来ることも多い。
この日はラッキーなことに待たずに店内に入ることが出来た。

食べるものはもちろん「特製もりそば(650円)」で、店を入ってすぐ左にある券売機で食券を買うと、無料で“麺増し”が出来ると書いてあるではないか。それならということで、店員さんに食券を渡し、「麺増しで」とお願いする。

席で待つこと数分、出てきた麺の量はまさに“増し”であった。

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横から見ると山盛であることがわかる。おそらく500gはあるだろう。
中太のストレート麺で、多加水のモチモチだ。
店の奥に製麺機と山積みにされた小麦粉の袋があったので、ちゃんと店で麺を打っていることがわかる。

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スープは動物系のしっかりしたボディと、節系の風味が調和した秀逸な味。濃度も高めで力強い麺に負けることがない。僕的には本家よりも旨い!

まさに正統派の味。それでこそ『大勝軒』を名乗れると言うものだ。
たとえ違う名前で店を構えていたとしても、ここならば味で客を呼べていただろう。本来それだけの技量がなければ『大勝軒』の看板を掲げられないはずだ。

商業的な目的で名前にあやかろうというのであれば、それ相応の責任を果たさなければならない。看板の上に胡坐を掻くことは許されないのだ。
『八王子大勝軒』はまさに大勝軒系の鑑と言っていいだろう。




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八王子大勝軒

会社のWさんから、博多の料亭『稚加榮』の明太子を頂き、その美味しさに感動してから早10ヶ月。

社員旅行で東京へ帰るために訪れた熊本空港で、思いがけず『稚加榮』のお土産売り場を発見。
ショーケースを見ると明太子と並んで「さんまめんたいこ」なるものが売っているではないか。これはお取り寄せグルメとしても知られた「いわしめんたいこ」の秋刀魚バージョンでは・・・?!

ハイ!お土産決定!!



ということで、遥々九州から西東京市のわが家へ「さんまめんたいこ」がやってきたのだ。お土産だけど食べるのはもちろん自分。

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その中身は・・・

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まさに「さんまめんたいこ」。その名に偽りなしの、そのまんまのお姿だ。

Wさんから「明太子の漬け汁が焦げやすいから、ホイルで包んで焼いた方がいい」とのアドバイスを頂いたので、早速アルミホイルの衣を纏わせてからグリルへ。

ドキドキしながら待つことしばし・・・。
焼きあがった「さんまめんたいこ」はいっそう食欲中枢を刺激する姿となって現れた。

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どこが「めんたいこ」なのかというと

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こーなってるわけだ。

こりゃー贅沢ですよ。

味に関してはもう言うことないっていうか、旨いしか出てこないもんね。もーーー旨い!あーーー旨い!!
白いご飯も大喜びですよ。ホント何杯でも行けマス。日本人に生まれてよかったぁ・・・。

この日は2人で2匹食べちゃったけど、まだ最後の1匹が残ってるからもう1回この幸せを体験できるのだ。んー家に美味しい物があるって幸せだなぁ。

やっぱり旅行のお土産は美味しい物に限りますね。



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『稚加榮』の「さんまめんたいこ」

10月14日(日)

2泊3日の社員旅行もついに最終日。過ぎてしまえばあっという間であった。

最終日の日程は熊本観光にて終了、といっても熊本城観光だが。
ということで、雲仙は『東園』を出発したバスは、歴史の教科書でもお馴染みの島原へ向かう。目的地の熊本までは、島原港からバスごとフェリーで移動だ。

これまでずっとバスの中で息苦しく移動していたので、わずか30分ばかりとは言え、しばしの船旅は何となく心が弾むのだ。

フェリーに乗り込んだあとは真っ先に甲板に向かい、熊本港へ向けて動き出した船の上から、徐々に遠ざかる雲仙普賢岳を眺める。

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長崎はなかなかいいところだったなぁ・・・なんてあらためて思い返したりして、不思議と名残惜しい感じがするのは船のせいなのだろうか?

さらば長崎。また来る日まで・・・。


その後もフェリーが海の上を走っている間は、ずっと甲板の上で海風を浴びながら海面を眺めたり、遠くの景色を眺めたりして過ごす。そうこうしているう内に、フェリーはいよいよ熊本港に到着し、僕達は再びバスに舞い戻る。