宇都宮で餃子を食べたあと、僕と相方が降りたのは仙台駅。

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今回のプチ旅行の最大の目的地はここ仙台ではなく、明日行くところなのだが、本日は仙台で一泊し翌日に備える。
とは言え、せっかく仙台に来たのに仙台名物のアレを食べないで帰るようなマネはしない。

ホテルに荷物を置き、すぐさま外に出る。
時刻は既に7時を回り、週末の夜の賑わいがあってもいいようなものだが、東北最大の都市は思ったより人出が少ない。そんな街の中を、冷たい風を堪え、凍った路面に注意しながらやってきたのは東北最大の歓楽街、国分町。
この日の夜は、ここ国分町にある『べこ政宗』というお店で、仙台名物“牛タン”を食べる。

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今回で2度目の訪問だが、初めて行った時からもう数年は経つ。
その間、日本中を騒がせた“BSE問題”があって、米国産牛肉に頼っていた外食産業と同じく、仙台の牛タン屋も大きな打撃を受けたのは言うまでもないことだ。その後、アメリカからの圧力に屈したのか、国内の業界からの突き上げがあったのかはわからないが、米国産牛肉の輸入が条件付ではあるが再開されて久しい。
ここで、僕は牛肉の安全性についてどうこう言えるほどの知識を持ち合わせているわけではないから批判はしないが、地域の名物や日本の味といったものが、牛肉に限らず外国からの輸入によって支えられていると言うのは残念な事だと思う。


さて、話がそれたので本題に。


宇都宮と言えば餃子、餃子と言えば宇都宮。

その餃子都市宇都宮にある『正嗣』は、僕の、餃子という一料理に対する評価を見事に覆した名店中の名店だ。県内にいくつか店舗があるようだが、僕が以前食べたのは宮島本店で、今回食べるにしてもやっぱり本店以外は考えられないのだ。

ただ営業開始時間がアバウトなところがたまにキズで、ネットで調べると14時からということになっているが、以前行ったときはもっと早い時間に開いたと記憶している。
なので、自分の記憶を信じて13時少し前に宇都宮に到着し、13時10分頃に店の前に来て見るともう行列が・・・。しかも店開いてるし・・・。

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多少の行列は覚悟の上だったから、気を取り直して列に加わる。

その後順調に客が回転し、体が冷え切る前に店の中に入る事ができた。
オーダーは外で待っているうちにお店の兄ちゃんが取りに来てくれていたので、席についてからもそんなに待たされない。非常にいい感じだ。

まずは「水餃子」から到着。

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使われている餃子は焼餃子と同じもの。どんぶりに入っているスープも餃子の茹で汁で、一切味付けはされていないから、卓上の醤油、酢、自家製ラー油で好みの味付けをする。ポイントは醤油はほんの少量にする事くらいか。

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これをスープ代わりに「焼餃子を」食べる。

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なんと美しい山脈だろうか。
これで3人前。「水餃子」を合わせると4人前だが、問題なく食べれるほどウマイので心配は要らない。

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餃子の底だけがパリッと焼かれ、他はしっとり。何も付けずにそのまま食べるのが最高に旨い!

一方「水餃子」はトゥルンとした滑らかな触感で、口に含むとアツアツのフワフワだ。元が同じとは思えないほど味の表情が違う。
「水餃子」はスッキリと端正な感じで、「焼餃子」には力強さが加わる。

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中はあくまでも野菜中心で、肉の量は少ないのだが、もの凄い旨味に満ち溢れている。
使われている野菜が白菜かキャベツかは不明だが、どちらにしても寒さによって甘味が増し、餃子の味をワンランク上に押し上げている。そう、間違いなく餃子の旬は冬だ!
そして、『正嗣』の餃子の特徴的なところは生姜が強めに効いていること。この生姜がパンチを与え、後味のキレを良くし、次、また次と、立て続けに餃子を口に運ばせるのだ。

4人前をあっという間に食べ、これで680円(1人前170円)という価格も魅力で、もう安すぎて申し訳ないくらいだ。

帰りに冷凍餃子を5箱(1箱30個入り800円)買い、クール便で家に送ってもらう。
これでしばらくは、食べたい時に家でも『正嗣』の餃子が食べられるのだ。


神楽坂と言えば、お洒落な大人の街というイメージが強いが、なにも石畳に料亭ばかりではない。ちゃんと、僕のようなB級グルメ好きが行くようなお店もあるのだ。

その一つが『えぞ松』で、この店の「ホイコーロー定食」は“大盛”“デカ盛”の世界では良く知られていて、周辺の大学生にはさぞかしファンが多いことだろう。

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知らなければまず入ることはないであろう店構え。お世辞にも綺麗とは言いがたい外観ゆえ、男性率は高い。

テントにも書かれているように、ラーメンなどもあり、メニューも豊富な方だが、客の3人に1人は「ホイコーロー定食(660円)」を頼んでいるような気がする。

その名物「ホイコーロー定食」がコレ。

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ん?定食??
どっちかというとホイコーロー丼と言う方が正しい気もするが、そんな細かい事を気にしてはいけない。ご飯、味噌汁、おかずが揃えば定食なのだ。それがたまたまこの店では一緒盛りなだけだ。

写真では今ひとつデカさが伝わらないが、コレがかなりのボリュームで、甘辛い味噌で炒めたキャベツと豚肉の下にもしっかりとご飯が潜んでいる。ご飯の量はおそらく2合くらい。ホイコーローの量も通常のお店の倍くらいはある。

その証拠に、端から切り取るように食べ進むと、ご飯の断崖絶壁が完成する。

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明らかに炭水化物の取り過ぎである。大盛にしてたら無事では済まなかっただろう。
でも、盛がいいのは「ホイコーロー定食」だけではない。他のメニューも同様にボリュームが多いのだ。

でも味もちゃんと美味しいと思えるし、値段も安いから、腹が減ってたらこんなにうれしい店はないのだ。




えぞ松 神楽坂店

三鷹駅の南口周辺をブラついていると、白壁のかわいらしい店構えのラーメン店を発見する。

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明らかに新店とわかる新しい外観だが、中は結構混んでいる。

店先に置かれた「自家製麺」の看板からは、ポップな外観と字体には不釣合いな店主の意気込みが感じられ、ちょっと食べてみようという気になる。

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早速、小さめの暖簾をくぐり店内に入ると、フワ〜ンと『明星チャルメラ』っぽい匂いが鼻腔に飛び込んで来る。香りの強い煮干や鰹節の匂いが感じられないので、スープは魚介系主体ではない事は分かったが、どうもメインの材料が分からない。
とりあえず基本の「正油らーめん(630円)」の食券を買い、ラーメンが出来るまでの間“チャルメラ臭”の原因を推測することにする。

店内はカウンター6席、2人掛けのテーブルが2つと小さめ。その中で僕はカウンターの一番奥に座って厨房を覗く。
すると、どんぶりに注がれるスープが白濁していたので、豚骨か鶏の動物系であることはどうやら間違いないようなのだが、出来上がったものは絵の具を溶かしたような茶色をしている。

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やはり煮干や鰹節の存在は香りからは確認できないが、同時に豚骨特有の香りも無い・・・。
ただ、チャルメラっぽい香りはするのだ。う〜ん・・・。

スープを味わってみてもコレだと言えるモノは見つからず、見た目通り醤油の味が全面に感じられるだけ。かと言って塩辛いわけではなく、八丁味噌のような大豆が発酵した強烈な旨味が有る。かなり独特な味だが、“アリ”か“ナシ”からなら“アリ”だ。

麺は看板にある通り、いかにも自家製っぽい小麦の味が残ったタイプ。中太のストレートで僕の好みだ。
醤油の味とも相性が良く、麺もスープもバランスよく減っていく。
結局スープも9割がた飲み、ほぼ完食。なかなか面白い味だった。

でも最後まで“チャルメラ臭”のするスープの正体は分からず仕舞いだったのだ。




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なないろ


立川駅の近くには『ラーメンスクエア』というラーメンコンプレックスがあるので、立川で昼ごはんを食べる時はついつい足を運んでしまう。
駅から近い割には混んでないし、平均レベル以上の店が入っていると思われる(そうだと信じたいし、そうでなければ意味がない)から、まあ当たりがなくともハズレもないということで、勘に頼ってウロウロするよりは体力的にも精神的にも消耗は少なくて済むのだ。

その日も施設内は不安にならない程度に空いていて、僕の期待を裏切らない。

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店が違えば当然ベースとなるスープも味も違うので、その日の気分で選べるのがラーメンコンプレックスのいいところ。でも、大方いつもと同じような系統の味に落ちつくことの方が多い。店の数が多ければ益々その傾向は顕著だ。

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7軒ある店のうち、ちょっと気になる店(人)が・・・。

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石塚シェフと言えば、過去にTBSの『ガチンコ』というテレビ番組の「ガチンコラーメン道」という企画に参加していた人だ。当時は“イタリアン石塚”とか言われてたなぁ・・・。
番組が終わってからもラーメン屋さんとしていくつかお店を出していて、練馬にお店があった時は僕も行ったことがある。
今回立川には新規出店ということで、錚々たる方々からお祝いのメッセージが届いている。

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でも、師匠とも言うべき“ラーメンの鬼”こと佐野実氏からの祝電がないのはどういうわけか・・・。

まあそんなことはいいとして、今日食べるのは石塚シェフの店ではない。
今日は、“自作ラーメン界の雄”にゃみさんのお店だ。

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僕もラーメンを自作するが、このにゃみさんは自作ラーメン界ではかなりの有名人なのだ。
いわば“最強の素人”!(格闘技で言うところのボビーオロゴンみたいなもんか?)
そんな人がついに自分の店を出したとなれば、食べておかなくてはなるまい。

2007年の暮れ、仕事で志木にやってきた僕は、思いのほかサクサク仕事がはかどったところで以前から行きたかったラーメン店『麺家うえだ』へ向かう。

あまりに早く仕事が片付いたので開店時間の11時30分より前に到着してしまったが、その代わり“本日最初の客”の権利を獲得。

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その後5分遅れでシャッターが開いたときには僕の後ろには客が4人。開店待ちが居るというのは期待が持てる。

店に入ってすぐに券売機で「特濃魚介豚骨(650円)」の食券を買い、順序良く一番奥の席に座る。
店内はL字カウンターのみで、客席に比べ厨房が広い造り。その広い厨房には、赤いノースリーブのシャツに赤いベースボールキャップを被ったおばちゃんと、赤いTシャツに赤いバンダナを巻いたおばちゃんがおり、二人で店を切り盛りしている。そのコスチューム(ユニフォームと言うべきだろうか)もすごいが、その他諸々含めて見た目のインパクトは相当だ。

でもって、僕のオーダーした「特濃魚介豚骨」だが、スープはライトとハードの2つから選ぶ事となるのだが、その真っ赤なおばちゃん曰く、「ライトはトロトロ、ハードはドロドロ」らしい。
それならここはハードを選ばなくては男が廃る!ということでハードを選択。

そして真っ赤なおばちゃんの働きっぷりを観察しつつ、ハード以外うまい言い方はなかったのかなぁ・・・などとどうでもいい事を考えていると、そのハードなヤツがついに完成する。

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一見すると普通だ。

しかし、スープの中にレンゲを入れると、レンゲの縁からドロ〜・・・っとスープが雪崩れてくる。確かにおばちゃんがドロドロと言う通りすごい粘度だ。ここまで来るとスープではなくルウだな。

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なので、麺にもの凄く絡み付いて来る。

おかげで麺を持ち上げるのが重い・・・。

そして・・・



啜れない・・・。


ホントにルウみたいに小麦粉でも溶かし込んでいるのだろうか?
肝心の味はと言うと、魚介の香りや風味にしろ豚骨の力強さにしろ、このドロドロにマスキングされてガツンとしたところがないのが残念。
「特濃」の濃は出汁の濃であってほしかったが、スープの粘度というかモッタリ感が濃ではちょっとがっかりだ。
でも2007年のインパクト大賞(おばちゃんを含め)はこの店に決定なのだ!




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麺家 うえだ


あけましておめでとうございます。

皆様の支えがありまして、このブログもまた新しい年を迎える事ができました。
心より感謝申し上げます。

2008年も地道にコツコツ更新して参りたいと思いますので、何卒宜しくお願いいたします。



                     2008年 元旦  『くろぶちジャーナル』管理人  Tacky